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歩き続け!!~ 版画家 石村嘉成さんをお迎えして ~

2020年11月17日 13時59分
その他

 本日、長浜中学校屋内運動場で、大和公民館主催の人権学習会「作品は息子のことば ~発達障害のわが子と歩んで~ 」と題して、版画家の石村嘉成さんお父様の和徳さんをお迎えして、ご講演をしていただきました。

 本校では、2週間前から多目的室において、嘉成さんの版画を展示させていただき、生徒や教職員の目を楽しませていただいていました。それらの作品の数々は、迫力のある線と色使いで動物たちを生き生きと表現し、版画に添えられた言葉で、見た者の心を感動させるものでした。

  本日の講演では、嘉成さんとともに親子で歩まれてきたこれまでの道のりについてお話をしていただきました。「障がいは個性」ととらえ、生徒たちに対しては、「障がいの有無にかかわらず、誰しも得意、不得意を持ち合わせて生きている。全員意味があって生まれてきたもの同士だから、誰もが互いを認め合いながら日々を過ごしてほしい。」と話されました。

 また、教師として、親としての在り方について、改めて考えさせられるお話もありました。嘉成さんが小学生の頃に他界された嘉成さんのお母様の療育は、「嘉成さんが生きていくためには、周りの人の手助けが必ず必要になる。そのためには、人に迷惑をかけないで、自分でできることは自分でしていく。そして人に好かれる人になってほしい。」という、嘉成さんの将来を考えた深い愛情と「社会で生きていける人にする。」という、覚悟の療育であったことを十分理解することがきました。

 そして最後に、嘉成さん自ら、自分の生い立ちについて話されたあと、会場に飾られた作品を、一つひとつ丁寧に説明していただきました。講演が終わったあとも、その余韻を楽しむように、作品に近づいてじっくり見たり、「日記帳」と題した、作品ノートを1ページ、1ページめくりながら感嘆の声を上げたりする生徒や地域の方の姿を見ることができました。1時間という短い時間ではありましたが、たくさんのことを感じ、学ぶことができました。嘉成さん、和徳さん、本当にありがとうございました。

 なお、石村嘉成さんの活躍をご覧になりたい方は、「NNNドキュメント’20~自分のままでいい 自閉症のアニマル画家」の再放送が、

11月22日(日)8:00~ BS日テレ 11月22日(日)5:00~ 日テレNEWS24 にあります。是非、ご覧ください。